どんなに小さな『社会』でも争いは起きる。
どーも、こんにちは!最近物欲が半端ないです。
AKIRAです。
いきなりなんですけどね、高校生の頃にバイトしてたんですよ。
目的としては大学に進学する際の資金の足しにするためです。
いいですねぇ~。親孝行ですねぇ~。
思い返せば高校生の頃が一番人間的にまともだった気がする。
それで私がその時やってたバイトっていうのがですねぇ。
ネギの出荷
近所に倉庫があってですね、そこは農家の方々が作ったネギとレタスを出荷するために使われていたんですけど、家が近いこともあり私はそこでバイトしてたんですよね。
倉庫の半分がネギ、半分がレタスとして使われていたんですが、私はネギ担当でした。
そこの職場は年齢層も高め、そして女性ばかり、男は私と、中国から研修で来ていた方(名前は忘れた)の二人だけでした。
私の仕事はベルトコンベアーで運ばれてくる大量のネギをただひたすら30g、60gに分けるという作業でした。
意外と難しいんですよ。これ。
そもそも日常生活で30gとか60gとか考えたこともなかったですからね。
そしてネギがとにかく冷たい。
品質管理の為なんでしょうが、夏でも冷たすぎて手の感覚が無くなるんですよ。
最初はとにかく作業が遅かった。
他の方なんてみんなベテランですからね。早い早い。
大体一掴みでぴったり30g。しかも両手。
私が30g1つする間に他の人は3つも4つも出来ちゃう。
ちょっと悔しいよね。まぁ当たり前なんだけど。
その中でも研修に来ている中国人。超早い。
そして前述した通りこの現場で男は私とこの中国の人だけ。
必然的に芽生えるライバル意識(勝手に私が思っていただけ)。
時々感じる中国人の視線。
こいつおっせーなー。と言っているように感じる(勝手に私が思っていただけ)。
私はやりましたよ。負けん気を発揮して指先に全神経を集中させ、ただひたすらに30g、30g、30g、、、、
結局最後まで中国の人を追い抜くことは出来ませんでしたが、最終的には両手で大体30gに合わせるまでは出来るようになりました。はっはっは。
そしてその弊害とでもいうんでしょうか。
両手には強烈なネギ臭。
これね、洗っても洗っても取れないのよ。
風呂に入ろうもんなら浴室からネギ臭。
おかげで私は学校では『ネギ男』と言われてましたよ。
※いじめではない
でも現場の居心地は良かった。
現場の人達からすれば僕なんて孫くらいの年でしたからね。
みんな優しかったですし、勝手にライバル視してた中国の人も話してみれば明るくていい人でした。
しかしそんないい現場でも1つ違和感を感じる場所があったんですね。
それは休憩所。
休憩の時間にみんなでそこでお茶するんですけど、コップやお菓子の入ったアルミの箱すべてにマジックで『ネギ』って書いてる。
その対面にある戸棚の中には『レタス』って書いたコップやアルミ缶。
そして休憩所でされる会話は和気あいあいとしたもの……ではなくただひたすら『レタス』の悪口。
レタスのあの人がね~、
あっ、お菓子が減ってる!またレタスが~
ひたすらそんな会話なんですよ。
そうなんです。同じ倉庫内で働くネギの人達とレタスの人達、仲がとてつもなく悪い。
私は高校卒業と同時にそのバイトは辞めましたが、今もネギとレタスは仲が悪いのか、
そして休憩所では相変わらず相手グループの悪口で盛り上がっているのか。
私はただそれだけが気になるのであります。